未確認浮遊物体!

夏の終わりも近づいた、とある日の東京都某区。
いつものように起き、いつものようにごはんを食べ、いつものように過ごす。
そう。今日も一日何事もなく終わる――― はずだった。

いつもとほんのすこし違ったのは、
黒い謎の物体が突如目の前に現れたことだった。

「それ」はとてもフサフサしていた。
フサフサの合間には柔らかいフニフニとした感触の面もある。
未確認浮遊物体とはいえ、それでいてどこかに懐かしさも感じるのは何故だろうか。


しかし、なぜこんなものが宙に浮いているのだろう。


そういえば、私は「それ」を知っているのではないか?
「それ」は確か・・・・・・・・・・・・・・